生命科学研究所(DD専門)

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かちかち山 『第4話』

── 13:09  金紗の自室 ──


カチカチカチ・・・

金紗 金紗 「・・・・・・・」

カチカチカチカチ・・・

金紗 金紗 「・・・ん」

カチカチカチカチカチ・・・

金紗 金紗 「・・・ん?」
金紗 金紗 (明るい・・・、朝?)

金紗はのっそりとした動きで枕元に置いている懐中時計に手を伸ばした。
指先に感じられる懐中時計の冷たさが少しばかり心地良い。

金紗 金紗 (・・・朝どころか、お昼・・・)

そっと懐中時計を元の位置に戻すと、体を起こして自分の携帯電話を拾い上げる。
画面を表示させると、懐中時計よりも少し早い時間だった。

金紗 金紗 (・・・やはりお昼なのね。ん・・・?)

ディスプレイの隅に着信のマークが出ていた。

金紗 金紗 (誰かしらね・・・迷惑な。まあいいわ)

着信には気づかなかったことにしようと、金紗は携帯電話をお気に入りのクッションの上に投げた。

金紗 金紗 (・・・そういえば明日から劇の続きだったわね)

それ関連の電話なのかしら、と金紗は思ったが、すぐに頭を振った。

金紗 金紗 (呼ばれていない私には関係のないことね・・・)

もう一度懐中時計を手に取る。
カチカチカチと一定のリズムが眠気を誘ったのか、

金紗 金紗 (そうね・・・寝ましょう)

金紗は再びその身をベッドへと沈めたのだった。


~ シーン4 ~

タヌキさんの家へとやってきたウサギちゃんは早速例の話を持ち掛けました。

おと ウサギ 「タヌキさん、タヌキさん。山においしそうなキノコがたくさんあるから一緒に行って食べませんか?」
ジュジュ タヌキ 「キノコですか? 実はあまり好きではないんですよ・・・すみませんがおひとりで──」
おと ウサギ 「いやいやいや! それじゃ話終わっちゃいますって(汗)」
ジュジュ タヌキ 「私的にはここで終わるのがベストなんですけど」
おと ウサギ 「もう少しでタイトル回収できるんですからがんばりましょーよ!」
ジュジュ タヌキ 「ふふ、冗談ですよ。私はおとさんを信じてますから(にこり)」
おと ウサギ 「あ、ありがとうございます・・・」


<かちかち山 一合目>

ウサギちゃんが鍋を持ち、タヌキさんがシバを背負う形で二匹は山へとやってきました。

おと ウサギ 「さー登るぞー(ノ≧∀≦)ノ・‥…━━━★ ピキューン!」
ジュジュ タヌキ 「気合十分ですね。それでしたらウサギさんに先頭は譲りますよ」
おと ウサギ 「ほんとですかぁ!? わーい、ありがとうござ──いてっ!」

ど、どこからともなく飛んできたお芋がウサギちゃんに当たりました。
この時ちょー痛かったし・・・。

柚希 柚希 「アンタが先いったら意味ないでしょうが!」
おと ウサギ 「す、すみません・・・」
ジュジュ タヌキ (残念)


<かちかち山 二合目>

おと ウサギ 「天気もいいし、気持ちいいですね~~♪」
ジュジュ タヌキ 「そうですね。ただ、ここまでキノコは一本も生えていませんでしたけど」
おと ウサギ 「だいじょうぶです! ・・・きっと」


<かちかち山 三合目>

ぶるるるるる。

おと ウサギ 「ひっ」
ジュジュ タヌキ 「どうしました?」
おと ウサギ 「あ、なななんでもないです!」

ウサギちゃんのポケットに入っていたスマホが急に震えました。
この時ちょー驚いたし・・・。
ちょうど前を歩いているタヌキさんからは見えないのでチェックしてみます。

柚希 『GO』

たった二文字がここまで無慈悲に感じるなんて思わなかったです・・・。

おと ウサギ (し、仕方ないよね・・・ごめんなさい、ジュジュさん!)

かちっ、かちっ。

昨日100均で買ってきた着火マンを取り出して使用したけど、なかなか火が点きません。

ジュジュ タヌキ 「何ですか、このカチカチという音は?」
おと ウサギ 「ええっとそれはですね、ここが」
ジュジュ タヌキ 「まるで火打ち石を打つような音ですけど」
おと ウサギ 「かちかち山って───ピンポイントすぎだし!」
ジュジュ タヌキ 「冗談ですよ。そうですか、ここがあのかちかち山だったのですね、納得です」
おと ウサギ 「あ、あはは・・・」


<かちかち山 四合目>

かちっ、かちっ。

おと ウサギ (あれ・・・おかしいな?)

かちかちかちかちかちかちかちかちかちかちかち!!

おと ウサギ (えーーん・・・なんでつかないのーーーー)
ジュジュ タヌキ 「あの、まだですか?」
おと ウサギ 「ううぅ・・・」
ジュジュ タヌキ 「わかりました。これでは話が進まないので、ここはひとつ火がついた体でいきましょう」
おと ウサギ 「・・・はい」

ウサギちゃんは心から謝りました。
おねえちゃん、ほんとうにごめんなさい、と。

こうして、かちかち山でタヌキさんのシバに火が点いて火傷をするという場面は、無事終わることができました。





あれ?
なんだろこれ。
こんな文章あったかなぁ??
んー、次のシーンとの間に書いてあるし・・・とりあえず読んどこうっと。



そこは薄暗い世界。
ただ冷たく、そして深い。
その中で彼のものは時を待つ。

??? 「・・・」

こぽこぽ・・・
吐き出された吐息が天へと昇る。
不規則に舞い上がるその気泡は、除々に小さくなり、やがて見えなくなった。

カチカチカチ・・・

静謐な中でその音はよく響いた。
規則正しく奏でられる音は彼のものを落ち着かせる。
そう、彼のものの名は───

金紗 彼のもの 「・・・・・・・・」

金紗。


おと おと 「え、金紗さん!?」


つづく──
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